品質管理部の石川です。
社内では新年度を迎え、私が部長を務める品質管理部でも5月から新たに人員を拡充する運びとなりました。
一方、営業部では人員の入れ替えが激しく、担当者が定まらないこともあり、お手間を取らせることが多くなっております。
大変申し訳ございません。
さて、先日ネットニュースを徘徊していると、デジタル化についての高齢者目線の記事が目に留まりました。
内容はメガバンクの手数料アップがテーマとなっていましたが、生活にかかわる様々な場面での、「高齢者にはついていけないよ」といった見方がクローズアップされていました。
私は現在33歳で、幼少期から青年期にIT革命を経験したデジタルネイティブ世代でもあります。
そんな私からはいわゆる「ふつうのこと」が、世間一般にはハードルが高い「デジタルの壁」として認識されていることを再確認しました。
そんな中、ふと社内のことが思い浮かび、色々と考えてみたのです。
現在日本は少子化で、かつては黙っていても入社していた若手の雇用に苦心する時代でもあります。
(※残念ながら私はかつての時代を知りませんが…)
そんな中、若手がやっていた仕事を中堅ベテランがやっている現状や、若手が仕事を覚える名目で行っていたことが新たな若手に引き継がれないことに、少し危機感を覚えました。
同時に、「そうか、だからデジタル化なんだな」と得心がいきました。
つまり
「人手不足だから
→デジタルに置き換えられるところは置き換えないと
→業務が破綻するリスクを抱えることになる」
というとらえ方が出来たのです。
先ほど、ネットニュースの記事を読んだ、と言いました。
その記事ではメガバンクがメインテーマになっていて、銀行ならではの要因もあるかと思います。
例えば続きすぎた低金利時代によって、銀行そのものの経営にテコ入れが必要になった…というのもひとつの見方でしょう。
しかしデジタル化という目線から言えば、窓口業務という人的な業務を減らすために、銀行の支店数を削減しネットでのやり取りを強化するというのは納得がいきます。
弊社に置き換えましても、若手の雇用は非常に難しい問題となっています。
と同時に、若手の仕事をいつまでも中堅ベテランがやるという状況になってしまっています。
弊社でも作業効率化を目指して、何がデジタル化できて、何が人の手がいるか精査する必要があるなと感じました。
ただし社内の都合だけでなく、御客様あってのものづくりですから、どのようにしたら使いやすくなるのかも検討していかなくてはいけません。
今どんどんとデジタル化、ロボット化している産業は主にB to Cの産業とも言えます。
先ほどの銀行、ファミレスでの配膳ロボットもそうですが、個人が使うシステムでも決済システムや個人間売買のシステムなんかも充実してきました。
私達はB to Bの企業ですから、社内の問題解決だけでなく新たな付加価値としてのデジタル化を考えていかなくては、御客様の手元にある製品の価値にはならないと思っています。
御客様に提供するサービスのコスト・品質・納期にアプローチできるようなデジタル化を今後考えていきたいですね。
そんなことを思った春の日でした。