亜鉛

特徴

亜鉛めっきは鉄素材の防錆を目的としためっき処理の中でもっともポピュラーなめっき種類となります。 鉄素材より錆びやすい亜鉛を表面にめっきすることで、鉄より先に亜鉛が錆びるという犠牲防蝕効果が得られます。 さらに亜鉛めっきの上に化成皮膜を施すことで亜鉛めっきも錆びにくくするという手法を用います。

エレベーター式ラックライン

めっき設備は目的によって多様な種類がある中で、弊社の亜鉛めっき設備は大量生産が得意なエレベーター式と、製品同士の接触を行わないラック型を掛け合わせた設備を導入しています。 この設備では雑貨から機械装置部品まで一手に生産することができ、また独自構造により製品ごとの特長に合わせた”ひと手間”を加えることが可能となっております。 「めっきがついていればいいよ」というご要望から、「傷打痕厳禁、個包装までして!」というようなご要望まで承ることができます。

キャリア式バレルライン

キャリア式バレルラインはネジやボルトなどの大量生産を目的としたラインの特徴となっています。 めっき液の調整により、バレルラインでは難しかった電気が通りにくい部分へのめっき付きまわり問題を解決しています。 徹底された温度管理、電流管理により品質安定性はもちろん、お客様の「バレル処理だけど検査して!」というようなご要望にも一部対応しております。

手動塩化浴ライン

手作業の塩化浴ラインになります。 生産性はエレベーター式ラックラインよりは落ちますが、こちらのラインでは鋳物に強いめっき液組成となっております。 高密度の電流を使うため、電気の通りやすい部分と通りにくい部分で差が出来てしまうデメリットはありますが、鋳物には最適なめっき浴となっております。 手作業のラインのため、工程など製品に適した形で常に流動させることができます。 また検査梱包については手作業ラインのため品質標準を高く設定しております。

用途例

雑貨パーツ、車の部品、建築材など多岐にわたります。 弊社ではインバーターの外装部品や、トラックの部品、屋根に取り付けるブラケットなどへめっきを行っています。

対応素材

主に鉄材が多いです。加工が容易な鉄を錆びにくくする目的で利用されます。 まれにステンレスへのめっきをお願いされることがありますが、弊社の自動機では対応できないため手動機を案内させていただいています。